Monday, September 2, 2013

熊野新宮へ 2

一杯やるなら新地のモンに行かなければならないと思い立ち観光協会でもらった物語に対応した素晴らしい地図を頼りに駅裏(市役所のある方)を歩き回りまた秋幸の住んだ家はどこなのかヨシ兄が住んだ原っぱはどこでそこから駅までどう歩いていったのかと一時間ほど彷徨ったのでした。



あたりをつけたこじんまりとした居酒屋で酒を飲み肴を食い店主と話をしているうち彼と同級生だということを知りまたごく近くに縁の地もあり客として来るまた彼と親しい人たちの話や彼の学生時代その後のエピソードを伺い確かにこの地は彼が住み愛しそしてまたそれ以上に複雑な思いを抱いた熊野であるということを微かではあるが肌に感じることができたと思い、帰り道ここは確かに辻であったり彼が働いた土建屋があったのだとふらふらと心もとない足取りでホテルまで帰りつき高揚し続けた長い一日でした。

つづく。