- 中国で働いてる人はみんな公務員
- 帰国子女は就職できない
と聞いて強烈な違和感があったのでチェック。
社会主義から市場経済への移行によって、生産手段を私有する私営企業(民営企業)と外資企業(外国投資家の投資によって設立された企業)が出現し、賃金労働者を雇用する「資本主義的企業」が出現し、これらが成長しつつある。
一方、「改革・開放」後、国営企業を取り巻く経済的環境が急激に変化した。自由競争の市場経済では、元国営企業の低効率化・非活性化が問題とされ、これを改善する改革・改造が重要な課題となっている。とくに、元国営企業を株式会社に組織変更する動きはこれも「資本主義的企業」への改造であると理解できる。
山形大学紀要(社会科学)第35巻第2号 P. 40, 41
新中国は成立以降、全企業が「国営企業」であり、全労働者は公務員というわけだ。これがまず大前提。中国には現在大きく分けて4種類の企業が存在する。「国有企業」「集団所有制(郷鎮)企業」「私営(個体)企業」「三資(外資)企業」である。よく見ると、これはおかしいことに気づくであろう。どうして社会主義中国に「私営企業」や「外資企業」が存在するのか?そのことについて時代を追って説明してみよう。もし全企業が「国営企業」であれば上記4種企業の労働者も全て建前上は公務員?しかし、、
「三資企業」とは「100%外国資本企業」「合弁企業」「合作企業」である。「合弁企業」とは中国と相手国がそれぞれ資本を出し合った企業。「合作企業」は、中国側が、資本は出さず、土地建物を提供した企業のことである。現在沿海部で大発展しているのは周知の通りである。や、
「私営企業」「個体企業」はともに非国有の私営企業だが、違いは従業員数7人以下が「個体企業」それ以上が「私営企業」。
そして、92年の十四全大会で、正式に「国営企業」が「国有企業」に改められた。「国営企業」は、経営権、所有権がともに国にあるが、「国有企業」は、所有権は国にあるが、経営権は企業にある。
http://park14.wakwak.com/~josui/shisen/co.html
これも面白いな。
ここで言う「中国の労働市場」とは、「体制内の労働市場」のことです。中国には「体制内の労働市場」と「体制外の労働市場」があり、この2つの労働市場の間には見えない壁があります。この「体制内の労働市場」に帰国子女がまったく活用されていないのです。
「体制内の労働市場」とは政府関連企業や国有企業のこと、「体制」とは公務員、国有企業の職員、共産党員や軍関係者ら中国の特権階級の総称です。一方で「体制外の労働市場」とは民営企業、外資系企業やスタートアップなどを指します。
http://toyokeizai.net/articles/-/13800
問題は、優秀な帰国子女に両方とも選択肢がないことです。中国から海外に留学する人は毎年40万人います。農村部の人はビザがほとんど取れないので、留学 しているのは北京や上海など1級都市の学生で、おそらく人口の1割を超えているでしょう。ところが、留学から帰ってきてから国有企業に入るのは難しく、自 動的に「体制外」の人間になってしまいます。http://toyokeizai.net/articles/-/13800?page=3
つまり
- 否
- 正確には「体制内」と「体制外」のうち「体制内」で就職するのが "困難"
ってことかな〜と思います。。。
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